公開日 2025年06月11日
6月8日(日)、島根県民会館にて「救急医療」をテーマに市民フォーラムを開催しました。
まず、地域小児救命救急センター長・竹谷健教授が、小児のけいれんなど緊急時の対応や、県内の小児救急体制について説明し、「#8000」や「子どもの救急」サイトの活用を呼びかけました。
次に、高度脳卒中センター長・林健太郎教授が、脳卒中の診療体制やSCU(脳卒中専用集中治療室)でのケア、他院との連携について説明し、tPA治療のためには発症から3.5時間以内の受診が必要だと強調しました。
循環器内科・田邊一明教授は、心筋梗塞の致死率や治療開始までのリミット(6時間以内)、胸痛などの症状を紹介。脳卒中と同様に、糖尿病・喫煙・高血圧・動脈硬化の予防が重要だと述べました。
質疑応答では、「救急車で病院を指定できるか」「脳梗塞は遺伝するか」といった質問や、救急搬送された子どもが今は元気に過ごしているとの参加者からの感謝も伝えられました。
最後に椎名病院長より、大学病院の現状と地域医療における当院の役割について紹介がありました。
松江での開催は3年ぶりでしたが、100名を超える来場があり、今後の定期開催を望む声が多く寄せられました。
次回は8月24日(日)に出雲市(医学部)にて、「脳」をテーマに開催予定です。

竹谷健教授

林健太郎教授

田邊一明教授

質疑応答の様子
当日のチラシはこちら
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