公開日 2026年04月13日
新年度を迎えました。平素より、島根大学医学部附属病院の運営を担う教職員、ならびに地域の皆さまのご支援に心より感謝申し上げます。
島根大学医学部附属病院は、島根県唯一の特定機能病院として、これまで地域医療の「最後の砦」としての役割を担ってきました。同時に、山陰地域における高度医療と医療人材育成を担う広域医療・医育拠点としての使命も果たしています。しかし、人口減少と急速な高齢化、医師の働き方改革、医療を取り巻く社会環境の変化などにより、大学病院を取り巻く状況は大きな転換期を迎えています。こうした時代の変化の中で、大学病院としての使命を見据えながら、将来にわたって質の高い医療を提供し続けるための新たな取り組みが求められています。
当院では現在、タスク・シフト/シェアの推進や医療DX の活用などを通じて業務の効率化を進め、診療の質と安全を守りながら、教育・研究の充実にも力を注いでいます。大学病院は医療を提供する場であると同時に、未来の医療を担う人材を育て、新しい医学の知を生み出す拠点でもあります。その使命を次の世代へ確実につないでいくためにも、附属病院のある出雲キャンパス全体としての改革を一歩一歩着実に進めていきたいと考えています。
また、「街の中にいつも大学病院」をテーマに、地域との連携をさらに深めていきます。地域医療機関や介護施設と協力しながら、重症化予防や円滑な地域移行を進め、2040 年に向けた新しい地域医療構想のもとで地域全体の医療提供体制の充実にも貢献していきたいと考えています。
教育・研究・診療、そして地域医療をつなぎながら、「知識から叡智へ、地域から未来へ」。 “ 攻めの予防医療” を念頭におきつつ、教職員の皆さまと力を合わせ、地域に信頼され続ける大学病院として島根の医療の未来を切り拓いてまいります。本年度も変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
病院長 椎名 浩昭