公開日 2026年08月10日
7月28日に発生した熊本地震について、厚労省(DMAT事務局)から派遣要請を受け、当院からもDMATが派遣されています。このうち第1次隊6名は、7/30に当院を出発し、7/30~31は熊本市の東病院での夜間対応、翌日8/1は診療所のスクリーニング(診療が続けられるかの確認など)を行い、翌8/2の夕方に帰着しました。このたび、医師・看護師・救命救急士(業務調整員)・事務職員(業務調整員)の4名にご協力いただき、それぞれの活動や感想などをお話いただきました。
【高度外傷センター 河西怜(りょう) 医科医員】

30日夕方に熊本市内に入りましたが、宇土市や宇城市など南部では建物の倒壊や火災の跡があり、被害の大きさを実感しました。停電や断水が続く過酷な状況下で病院支援に入り、全国から集まったDMAT隊員と連携して重症患者さん20名の受け入れを行いました。現地の医療従事者もまた被災者です。彼らが疲弊せず休息を取れるような、継続的な支援体制を構築することが、地域医療を守るために不可欠だと強く感じています。
【集中治療部 遠藤篤也 副看護師長】

搬送されてきた高齢者の方々の点滴治療や、熱中症への対応を中心に行いました。設備が不十分な中、柵のない診察用ベッドで介護度の高い方を看ることは困難を極めましたが、チームで協力し「安全第一」で朝まで看護にあたりました。現地の看護部長から感謝の言葉をいただいた際、看護師自身が被災して出勤できず、深刻な人手不足に陥っている現状を肌で感じました。単なる医療行為以上に、現地スタッフに寄り添う支援が求められています。
【高度外傷センター 三枝俊平 救急救命士(業務調整員)】

猛暑と断水が続く中、私は救急救命士として2件の搬送業務に携わりました。夜間の不慣れな土地で道路状況を確認しながらの緊急走行でしたが、専門性を活かして安全に送り届けることができました。また、現地では「院内の片付けまで手が回らない」という切実な声も耳にしました。医療支援だけでなく、片付けなどの物理的な作業を助け、病院が再生に向かうための「力」を貸すことも、被災地には欠かせない支援だと痛感しています。
【DiMCOC(災害医療・危機管理センター) 河村七海 事務職員(業務調整員)】

業務調整員として、現場のコントロールや本部との連絡調整を担いました。物資の管理や、時系列の活動記録である「クロノロジー」を作成し、医師や看護師が円滑に診療できる環境を整えました。猛暑の中での活動を通じ、支援者側の体調管理の重要性も再認識しています。限られたリソースで最善を尽くすには、多職種間の連携と正確な情報収集が不可欠であり、裏方としてチームの基盤を支える責任を強く感じた活動でした。
今回の派遣を通じ、被災地の厳しい現状と多職種連携の重要性を再認識しました。今後も被災された方々や現地の医療従事者に寄り添い、一日も早い復興に向けチーム一丸となり、支援と貢献を続けてまいります。
この活動報告は、出雲ケーブルビジョンでも放送されました。
<活動の様子>
<DMAT第1次隊参加者>
Acute Care Surgery講座 木谷 昭彦 助教
高度外傷センター 河西 怜 医科医員
集中治療部 遠藤 篤也 副看護師長
手術部・麻酔科外来 立脇 陽一 看護師
高度外傷センター 三枝 俊平 救急救命士
DiMCOC 河村 七海 事務職員
【お問い合わせ】総務課企画調査係 TEL:0853-20-2531





