公開日 2026年09月02日
本院において、島根県内で初めて高度肥満症に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)を実施したことを受け、9月1日(火)、医学部ゼブラ棟にて記者会見を開催しました。
肥満症は、糖尿病、高血圧、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな健康障害につながる疾患です。今回の手術は、食事療法・運動療法・薬物療法などで十分な改善が得られない患者さんを対象に、肥満に伴う健康障害の改善と生活の質の向上を目指す医学的治療です。
LSGは、胃の約8割を切除して胃を細長くする腹腔鏡手術で、食事摂取量を抑えるとともに、食欲に関わるホルモンの分泌を減らす効果が期待されます。手術後も、内科医、外科医、管理栄養士、看護師、リハビリテーションスタッフなどが連携し、継続的な栄養管理や生活習慣の改善、合併症の管理を行います。
これまで県外の医療機関で治療を受ける必要があった患者さんにとって、県内で手術から術後の長期的なフォローアップまで受けられる体制が整うことは、患者さんやご家族の通院・入院に伴う身体的、精神的な負担の軽減につながります。今回の記者会見を通じて、島根県内でこのような治療を受けられることを地域の皆様に知って頂ければと存じます。
高度肥満症は本人の努力だけの問題ではなく、適切な治療や継続的な支援を必要とする疾患です。島根大学医学部附属病院では肥満症総合ケア・アウトリーチセンターを中心に地域の医療機関や行政とも連携し、住み慣れた地域で安心して継続的な治療を受けられる体制の構築を進めてまいります。
記者会見の様子(右から金﨑教授、椎名病院長、松原講師、四方田医師) 胃の模型を持つ松原講師(左:体内に残す切除後の胃、右:切除された側の胃)
【お問い合わせ】総務課企画調査係 TEL:0853-20-2019