島根大学医学部附属病院

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先天性心疾患に対する外科治療の取り組み

公開日 2026年09月16日

 先天性心疾患とは、生まれたときに心臓やそれにつながる血管に何らかの異常がある病気の総称で、およそ100人に1人の割合で発生すると言われています(日本心臓財団HPより)。このうち、外科治療が必要な場合は、山陰地域では唯一当院にて小児心臓外科手術を実施しています。

 外科治療のうち特に生命リスクの高い手術の一つに「新生児開心術」があります。新生児開心術は、成長を待つことができない、あるいは待つべきではない先天性心疾患に対して、人工心肺を使用して行う手術です。対象となるお子さんは生後28日以内の新生児で、複雑な心奇形を有することが多く、体が小さいため、周術期を含めた慎重な管理が求められます。

 当院では、2020年以降20例の新生児開心術を実施し、いずれも退院に至っています。直近では、完全大血管転位症(大血管 side by side/冠動脈分類 Shaher4型)、心室中隔欠損および卵円孔開存に対し、動脈スイッチ手術(original Jatene手術)と心室中隔欠損閉鎖術、心房中隔欠損閉鎖術を施行し、術後6週間で退院となりました。

 20例の内訳をみると、手術時の日齢は平均10日、体重は平均2.9kgでした。疾患別では、完全大血管転位症に対する動脈スイッチ手術が6例、大動脈縮窄症・大動脈離断複合に対する一期的心内修復術が6例などとなっています。

 今後も、一人ひとりの患者さんとご家族に寄り添いながら、先天性心疾患に対する外科治療の提供に努めてまいります。

 

手術風景

 

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