公開日 2026年09月28日
令和8年熊本地震の被災地へDMAT(災害派遣医療チーム)として派遣された職員たちによる、院内職員向け活動報告会が9月15日に開催されました。現地へ赴いた3隊の代表が、被災地のフェーズに応じた活動や支援の成果、今後の課題について報告を行いました。
<第1隊:7/30~8/2>
発災2日後に現地へ到着した第1隊は、県央南活動拠点本部(済生会熊本病院)に出動。35度を超える猛暑のなか、熊本市の東病院での夜間診療支援として、避難患者22名の受け入れやトリアージ、処置、転院搬送を実施しました。翌日には地域の診療所への訪問調査も行い、現場医療機関の負担軽減に貢献しました。
<第2隊:8/2~8/3>
第2隊は、拠点本部の「搬送調整班」として本部活動に参画。広域災害救急医療情報システム(EMIS)やなどを駆使し、患者さんの搬送調整やデータ集計を行いました。各部隊が迅速に医療を提供できるよう「作戦本部」としての役割を担ったほか、逼迫する救急外来へのスタッフ派遣も行いました。
<第3隊:8/3~8/6>
第3隊は、熊本県子ども総合療育センターの病院支援を行いました。「被災地のためにやれることはなんでもやる」という信念のもと、診療支援に留まらず、避難生活を送る小児患者さんの見守りや生活支援、院内の設備復旧にも対応。3日目には医療機関の現地調査も出向きました。
災害医療・危機管理センター(DiMCOC)の渡部センター長は、現地で活動した隊員だけでなく、派遣にあたって院内で厳しい勤務調整や日常業務のバックアップを行った病院全職員の協力があってこそ届いた支援であったことを強調しました。
また、椎名病院長は、「災害時こそ『人の力』と助け合いが不可欠です。このたびのDMATの活動を深く労うとともに、本報告会を通じ、有事の際に『助け合おう』と立ち上がる方が一人でも増えることを願っております。」と述べました。
災害派遣は、一部の隊員だけでなく病院全体の協力体制があって初めて成り立つものです。当院は今後も病院一丸となり、被災地への継続的な医療支援ならびに地域の防災・医療体制の強化に努めてまいります。
第一隊の木谷昭彦医師(高度外傷センター助教)
第二隊の佐野由衣薬剤師(薬剤部)
第三隊の三根達也看護師(集中治療部)
活動報告の様子
【お問い合わせ】災害医療・危機管理センター TEL:0853-88-3040