島根大学医学部附属病院

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循環器内科

循環器内科_田邊先生

診療科長 田邊 一明 教授

健康寿命の延伸のために、循環器病の克服に取り組んでいます。

 

 

 

診療内容

 虚血性心疾患では、急性冠症候群、狭心症への経皮的カテーテルインターベンション(PCI)、また脂質異常症などの二次予防にも積極的に取り組んでいます。
 不整脈では、ペースメーカや植え込み型除細動器、両心室ペーシング、ループレコーダー等のデバイス植え込み、心房細動や心房粗動、心房頻拍、発作性上室頻拍、心室頻拍のカテーテルアブレーションを行い、不整脈による生活の不安を取り除くための治療に取り組んでいます。
 弁膜症に対するカテーテル治療として、大動脈弁狭窄症には2018 年4 月から経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)を、そして僧帽弁閉鎖不全症には2023 年3 月より経皮的僧帽閉鎖接合不全修復術(MitraClip)を実施しています。外科手術のリスクが高い、特に高齢者に対する新しい治療法に院内横断的なハートチームで取り組んでいます。
 心不全診療では、急性期治療から退院後の再入院予防まで、地域での医療も含めて一貫した管理が必要です。当科では毎週心不全カンファレンスを開催し、医師だけでなく多職種で集まって協議しています。
 先天性心疾患は成人先天性心疾患カンファレンスを定期的に開催し、小児期から成人への移行期医療の提供体制を構築しています。

 

循環器病対策推進基本計画

 超高齢化社会を迎えたわが国が直面している医療課題の一つが健康寿命の延伸です。日常生活に制限のない健康寿命は2016 年度で男性72.1 年、女性74.8 歳で、平均寿命との乖離は男性8.8 年、女性は12.4 年です。この人生最後の10 年間は日常生活に制限があり、何らかの形で支援・介護を受ける期間と言えます。脳卒中・循環器病は後期高齢者の死亡原因の第一位であり、平均寿命を延伸させるためには脳卒中・循環器病対策が必須です。そして、脳卒中・循環器病は65 歳以上の介護原因疾患第一位です。軽快と増悪を繰り返す脳卒中・循環器病を克服するために「健康寿命等の延伸を図るための脳卒中・心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」が2018 年に制定されました。島根県でも県と当科をはじめ関係部署が協議して「島根県循環器病対策推進計画」を策定し、取り組みを始めました。そして、2023 年3月に政府より第2期循環器病対策推進基本計画として見直しが発表されました。2040年までに3年以上の健康寿命延伸と循環器病の年齢調整死亡率減少を目標として、

1.循環器病の予防や正しい知識の普及啓発
2.保健、医療及び福祉に係るサービスの提供体制の充実
3.循環器病の研究推進
の体制整備が求められています。
 当科は島根県循環器診療の中核として啓発・予防、急性期から回復期・慢性期、生活期・維持期のそれぞれに対応した医療を提供し、島根県民の健康寿命の延伸に寄与できるように診療に取り組んでいます。