※各部署の情報は2026年9月1日現在です。

診療科長 二階 哲朗 教授
集中治療科は、重大な病気や事故などにより通常の治療が難しい重症な方に対して、専門の医師や看護師が
集中的に治療やケアを行っています。多職種・多専門医が協働し、急性期から回復期に至るまで、切れ目なく質の高い医療を提供してまいります。
集中治療部(集中治療科)では呼吸不全、循環不全、意識障害、多臓器不全、重症感染症(敗血症)、重症外傷など、急性期に高度な集中管理を要する患者に対し、2交代制、24時間体制で重症患者のケアを行っています。集中治療では、循環管理、酸素療法、人工呼吸管理、血液浄化療法、循環補助(ECMO、IMPELLA)、鎮静・鎮痛管理、栄養管理、感染制御など、さまざまな高度医療技術を駆使し、患者さんの生命維持や臓器機能の早期回復を目指します。集中治療専門医を含む医師と、集中治療を専門とする看護師、多くの多職種(薬剤師• 理学療法士 • 栄養士 • 臨床工学技士・言語聴覚士)が協働し、患者さんに寄り添った集中治療を展開しています。チーム医療により重症患者さんが一日も早く退院できるよう充実したケアを行います。
集中治療の本質は、単に「救命する」ことにとどまらず、「退院後の生活の質(QOL)を見据えた包括的な医療」を提供することにあります。集中治療により危険な状態を乗り越えた後も、身体機能の低下、認知障害、うつや不安などの精神的問題を抱える患者さんは多く、これらは「集中治療後症候群(PICS)」として注目されています。PICS への対応を集中治療の重要な要素と位置づけ、早期離床を目指して多職種が連携した包括的な医療に取り組んでいます。また、入院患者さんの急変に迅速に対応する院内急変対応(RRS)の活動や、体への負担が大きい手術を受ける方の周術期管理など、病院全体の安全と予後向上を目指した診療支援の要としても大きな役割を果たしています。
近年、高齢化が進む中で、医療技術の進歩や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響も加わり、集中治療の重要性とその需要は一層高まっています。多様な診療科の医師が集中治療専門医を志せるよう、領域横断的な育成体制の強化に取り組みます。
